Q.看護師とどこが違うの?

Q.必ず何かしないといけないの?

Q.“休む”のがどうして作業なの?

Q.何もしたくなければどうするの?

hatena.活動についてかかる費用は別途必要なの?

Q.私の代わりに家事や買い物をしてくれるの?

Q.できないことを“できる”ようにならないといけないの?

Q.すぐに新しい技能が身に付くの?

 

「看護師とはどこが違うの?」
 看護師も作業療法士も「利用者様が直面している困り事に寄り添い、共に取り組んでいく」という役割であることに変わりありません。ただ看護師よりも“作業活動”について、より深い知識や技術を備えています。看護師と連携を取りながら、利用者様の援助をさせていただいています。

 

「必ず何かしないといけないの?そう考えると気が重くなります。」
 “作業”療法士と聞くと「何か作業をさせられる。」というイメージを持つ方が多いようです。しかし、実際は、雑談をしたり、テレビを見て過ごす事もできます。実はこれも立派な作業活動なんです。あなたの「やりたい(希望)」「こうなりたい(目標)」に沿った活動を提案します。

 

「“休む”のがどうして作業なの?」
 車は全速力で走らせ過ぎるとオーバーヒートを起こして走れなくなってしまいます。私たち人間も同じで、いつも頑張ると調子を崩してしまいます。つまり適度に“休む(サボる)”ことが必要なのです。“休む(サボる)”というのは何もしないことではありません。遊ぶことだってテレビを見ることだって、横になることだって立派な作業であり、心や体を休めているのです。

 

「何もしたくなければどうするの?」
 何もしたくない日があるのは当然のことです。ぜひその旨をスタッフにお伝え下さい。頑張って何かをしようとしても続きません。したくない理由やその思いをぜひ話してください。その思いに耳を傾け、今後どうしていくか共に悩み考えていきます。何もしたくない時は立ち止り、自分の気持ちを整理することも大事な作業です。

 

「活動についてかかる費用は別途必要なの?お金がかかるのはイヤ。」
 公共交通機関の料金や飲食代など個人が必要とするものについては負担していただきます。活動に必要な道具や材料についてはステーションの方で準備致します。しかし場合によっては材料代を負担して頂いたり、ご自分で用意して頂く場合もあります。いずれにせよ必ず事前の了解を頂いた上で活動を行いますので、知らない間に費用がかかっているということは決してありません。

 

「私の代わりに家事や買い物をしてくれるの?」
 できるだけご自身でやっていただきます。あくまで私たちは援助をさせていただく立場です。

最初は今の自分で“できる”範囲でかまいません。一緒に活動を行う中で、その“できる”がどんどん増えていくのを実感していくことと思います。

 

できないことはぜひ人に頼って下さい。できるようになることと同じくらい、誰かに助けを求める力は生活を送る上で非常に大切な能力でもあるのです。

 

「できないことを“できる”ようにならないといけないの?」
 できないことはぜひ人に頼って下さい。実は、すべて自分の力だけで生活している人なんていないのです。誰もが人に助けてもらいながら生活しています。できないことをできるようになること以上に、誰かに“助けを求める”ことは大切なことなのです。自分に必要なことはしっかり練習し、できないことは“上手に助けてもらう”練習をします

 

「すぐに新しい技能が身に付くの?」
 どんどん新しい技能が身に付けばとてもうれしいことですよね。しかし、残念ながらそんな魔法のようなことはありません。しかし、知っておいてほしいことは“何もできない”という人は誰ひとりいないということです。ただ得意・不得意があるだけなのです。今あなたが持っている得意なことを更に高めることで苦手な部分を補うことができます。つまり、できていることをさらに伸ばしていくことで自然と生活が豊かになり、気付かぬ間に新しい技能も身についていたりします。